葬儀に対する考え方
葬儀とはなんでしょうか?
辞書を引くと、「死者をほうむる儀式」とあります。
確かにそうなのですが、葬儀には他にも意味があるように思います。
私が考える葬儀は、故人を送る儀式だけではなく、遺族のための儀式でもあります。
遺族は故人のことを想い、その後も生活を送っていくので、遺族の意識の方が重要になります。ですから「お別れの儀式に納得できたのか?」ということが重要になります。
葬儀は、故人と遺族のための儀式です。
最近は、故人が生前に「こんな形で葬儀をしてほしい」と言い残すことが増えています。
その実は、家族が気を遣って、できるだけ負担のないような葬儀を執り行うように言い残します。
それが、故人の本心と違っていても。
遺言の通りに葬儀を行った場合、遺族は「あれでよかったのか?」と思うこともしばしばです。
「父は、交際範囲も広く、派手好きだったのに、こんなコンパクトで家族だけの葬儀でよかったのだろうか?」と思うようでは本末転倒です。
葬儀のことをよく知っている相談相手がいれば、違った形で考えることができたのかもしれません。
葬儀は、故人と遺族のために儀式です。儀式とは神聖なものでなければいけません。
しかし、残念なことに、亡くなられてから遺族が悲しみにふけっている間に葬儀は行われます。
あまりにも時間がない中での出来事なので、葬儀業者のいうままになってしまいがちです。
そして後から、「後悔する」ということがよく見受けられます。
「後悔」の素は、葬儀のことを知らないからです。
葬儀の費用やサービス(進行方法)など知らないことばかりです。一生のうちに何度も経験することは無いので仕方の無いことです。
もし、相談できる第三者的な相談機関があれば、
後悔する方も少なくなるのではないでしょうか?
私は、葬儀社に13年間務め、1万件以上の葬儀の責任者を務めてきました。社葬・団体葬・偲ぶ会・お別れ会など大規模葬から家族葬、直葬まですべてを経験してきました。
だから相談機関である「○○○○」を立ち上げました。
最近思うことは、葬儀業界ではお客様に見積もりを提出しても「素人には比較できない」のをいいことに、コース内容や単価がバラバラで一層分かり難くなっています。それだけではありません。
会員制で利用者の囲い込みを図るのも、「値引き」を前面に出す葬儀社も多く、お客様の判断基準も「値引き額」で左右されがちです。単純な話、一般価格を高く設定していれば大幅値引きを打ち出して「安さ感」を演出することは可能です。
価格だけを判断基準にすると「何で?」と後悔することになってしまいます。
良い葬儀を執り行うために。
実は、良い葬儀を執り行うために一番大切なポイントは担当者です。
担当者次第で満足度は大きく変わります。
葬儀は、故人やご遺族によって要望は様々です。
それらをきちんと聞き出し、適切なアドバイスができる担当者でないと、満足できる葬儀にはなりません。
しかし、それだけ信頼のできる担当者を多く抱えている葬儀社は少ないものです。
その担当者に当たるかどうかは、宝くじを買うようなものです。
だからこそ相談機関が必要なのです。
費用面での満足、サービス麺での満足を得るには必要不可欠なものになると信じています。